車両部分の大まかな比較です

 

  車両部分は 比較部分が多いので、A, B, C の3つに分けています

 

 A 《解説》

 

車両部分Aでは車両保険の種類・免責金額車両全損時復旧費特約車両超過修理について比較します。

 

 

「車両保険の種類」一般タイプエコノミータイプの2つあるのがほとんどです。
一般タイプは基本的に車にキズがあれば補償されますが、エコノミータイプは一般タイプから電柱・自転車・ガードレール等に衝突した場合や、乗っていた車の墜落・転覆および当て逃げされた場合の補償等がカットされたものです。ただし、最近は(2023年1月現在)、当て逃げについては代理店タイプの会社では10社中9社がエコノミータイプでも出るようになっていますのでもはや普通になってしまいました。今や動物との衝突も補償される会社が6社もありますが、自転車との接触でエコノミータイプが出るのはまだ1社だけです。

 

「免責金額」は自己負担額ともいいますが、増額方式とは2回目以降の事故の免責金額を1回目より高くする方式です。

 

「車両超過修理」は見積の金額が車両保険金額より高くなった場合でも50万円までならその差額が支払われるというものです。ただし、条件が付く場合があります。1つは修理完了の期限が付くものと、1つは新車では対象にならず、保険始期月が新車の登録から25ヶ月を超えていることです。

 

また、東京海上日動については全く違う補償内容なのでご注意ください(実際正式名称は、「限度額引き上げ払い」です。)車両保険金額が50万円以下になると自動付帯されるもので、例えば保険金額が30万円だとして、修理代が60万円だった場合にどうなるかといえば、50万円まで支払われるということです。つまり差額ではなく、とにかく50万円までが東京海上日動が払う金額になります。この自動付帯は外すこともできますが、その場合は30万円までの支払いとなります。

 

「車両全損時復旧費特約」は初度登録年月の翌月から61ヶ月以上たち新車特約に加入できなくなった場合(50%未満の場合)に加入できるもので、新車特約ほどではないが車両保険金額よりも多くの保険金をもらえるものです。2022年1月に東京海上日動から発売されましたが、当初は他社の「車両超過修理」に対応したものと思われましたが、実は上記のような内容のある特約であることが分かり2023年1月から新たに3社が採用しています。

 

車両保険の種類 車両全損時復旧費特約 車両超過修理
東京海上日動

●一般タイプ
●エコノミータイプ 2021年4月1日の改定(当て逃げと動物・自転車との衝突も補償されます)
免責金額 定額方式
     増額方式

2022年1月より新設の「車両全損時復旧費特約」は差額50万円までの支払ではなく、車両保険金額が100万円未満か以上かで保険金額の倍額までか、プラス100万円かの差があり他社の車両超過修理特約とは違います 自動付帯で、50万円まで支払われます <条件は>1年以内の修理完了で、自動付帯を外すオプションがあり、その時は保険金額までしか支払われません
損保ジャパン

●一般タイプ
●エコノミータイプ 2022年1月より改定(当て逃げと動物との衝突も補償されます)
免責金額 定額方式
     増額方式

なし

差額50万円まで支払われます
<2つの条件>
1年以内の修理完了 
・保険始期月が新車の登録から25ヶ月超

三井住友海上

●一般タイプ
●エコノミータイプ(当て逃げでも補償されます)
免責金額 定額方式
     増額方式

2023年1月より新設 車両全損時復旧費用特約は満期月が初度登録年月の翌月から61ヶ月を超え、かつ車両保険金額が新車保険価額50%未満の場合にセットできます
車が全損になった時は車両保険金額の2倍または100万円を加えた額が支払われます

差額30万円まで支払われます
<2つの条件>
・半年以内の修理完了
・25ヶ月超

あいおいニッセイ同和損保

●一般タイプ
●エコノミータイプ(当て逃げでも補償されます)
免責金額 定額方式
     増額方式

2023年1月より新設 車両全損時復旧費用特約は満期月が初度登録年月の翌月から61ヶ月を超え、かつ車両保険金額が新車保険価額50%未満の場合にセットできます
車が全損になった時は車両保険金額の2倍または100万円を加えた額が支払われます。ただし、事故の日の翌日から90日以内に修理完了の場合です

差額30万円まで支払われます
<2つの条件>
・半年以内の修理完了
・25ヶ月超

車両保険の種類 車両全損時復旧費特約 車両超過修理
AIG損保

●一般タイプ
●エコノミータイプ 2023年1月より改定当て逃げと動物との衝突も補償されます
免責金額 定額方式
     増額方式

2023年1月より新設 車両全損時復旧費用特約は満期月が初度登録年月の翌月から61ヶ月を超え、かつ車両保険金額が新車保険価額50%未満の場合にセットできます
車が全損になった時は車両保険金額の2倍または100万円を加えた額が支払われます。ただし、事故の日の翌日から90日以内に修理完了の場合です
また、条件を満たす場合は、再取得時諸費用保険金として復旧費用限度額の15%(30万円限度)が支払われます

差額50万円まで支払われます
<3つの条件>
・全損である事
・半年以内の修理完了
・25ヶ月超

共栄火災

●一般タイプ
●エコノミータイプ 2023年1月より改定当て逃げと動物との衝突も補償されます
免責金額 定額方式
     増額方式

なし

差額50万円まで支払われます
車両全損時臨時費用とあわせてのお引き受けとなります 
2021年1月改定により変更 車両保険金額が200万円を超える場合はセットできません

日新火災

●一般タイプ
●エコノミータイプ(当て逃げでも補償されます)
2021年1月改定で動物との衝突も対象になりました
免責金額 定額方式
     増額方式

なし

差額50万円まで支払われます
<3つの条件>
・半年以内の修理完了
・対象車種は二輪・原付・農耕作業車以外で20万円以上の保険金額であること
・最後は車両新価特約が付いていないこと

セコム損保

●一般タイプ
●エコノミータイプ 2023年1月より改定当て逃げと動物との衝突も補償されます
●限定タイプ 2023年1月より改定動物との衝突も補償されます
免責金額 定額方式

なし

差額50万円まで支払われます
<2つの条件>
・半年以内の修理完了
・25ヶ月超

楽天損保

●一般タイプ
●エコノミータイプ 2023年1月より改定当て逃げが補償されるようになりました
免責金額 定額方式
     増額方式

なし なし
CHUBB(チャブ保険)

●一般タイプ
●エコノミータイプ
免責金額 定額方式
     増額方式

なし なし
車両保険の種類 車両全損時復旧費特約 車両超過修理
ソニー損保

●一般タイプ
●エコノミータイプ
免責金額 定額方式
     増額方式

なし なし
アクサダイレクト

●一般タイプ
●エコノミータイプ
免責金額 定額方式
     増額方式
     定率方式

なし なし
三井ダイレクト損保

●一般タイプ
●エコノミータイプ 2023年1月より改定当て逃げと動物との衝突も補償されます
免責金額 定額方式
     増額方式

なし なし
チューリッヒ保険

●一般タイプ
●エコノミータイプ
免責金額 定額方式
     増額方式

なし なし
セゾン自動車火災

●一般タイプ
●エコノミータイプ
上記2タイプは細分化されて8タイプに分かれます
●車対車タイプ
免責金額 定額方式
     増額方式

なし

差額50万円まで支払われます
<1つの条件>
保険始期月が新車の登録から25ヶ月超

SBI損保

●一般タイプ
●エコノミータイプ
免責金額 定額方式
     増額方式

なし なし
イーデザイン損保

●一般タイプ
●エコノミータイプ 2022年1月改定 (当て逃げと動物との衝突も補償されます)
免責金額 増額方式

なし なし
車両保険の種類 車両全損時復旧費特約 車両超過修理
JA共済

●一般タイプ
●エコノミータイプ 2023年1月より改定動物との衝突も補償されます
免責金額 定額方式

なし

差額50万円まで支払われます
<1つの条件>
半年以内の修理完了

こくみん共済coop

●一般タイプ
●エコノミータイプ(一部で一般補償が可能
●車対車タイプ
免責金額 定額方式

なし なし